匠たちの魂がカタチになる時

博多人形の制作工程

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油山(福岡市城南区七隈)周辺で選び抜いた、白色で分子の細かい粘土を使用します。
原土は採掘の後、乾燥、粉砕、水切り、ねかしと工程を通り、丹念に練り上げられます。
構想・デッサンがくりかえされ、人形の姿がきまります。練り上げこねた粘土をロクロの上に練り立て、頭、胴,手足など彫るように仕上げていきます。この工程は「面相」工程と共に人形の姿を決める重要な工程です。修練の技が冴えます。
原型から石膏で型を取ります。明治末から、表裏2枚のみの土型から石膏型へ、飛躍的に芸術的精度を原型から写し取ることが出来るようになりました。又、表情、姿が精巧複雑な作品ほど、一体を部分的に数個、ときには20余個に分けて型取りを行ないます。 原型から取った石膏の型によく練り上げた粘土を、指で強く丹念に押しつけて型に張ります。
型からはずされた生地を、原型のとおりに取りつけ、仕上げと乾燥されます。又、型を抜くといっても無制限ではなく、30~50個程度までです。 昔は庭先の「空吹き窯」と呼ばれた土窯で人形を焼いていました。土管のエントツかモクモク煙を上げ、牧歌的でした。近年、電気窯・ガス窯(850~950℃)などの技術改良が進み、品質も向上しました。
窯出し後、に素焼に胡粉及びにかわの水溶液を用いて肌の部分の「艶びき」を行い、彩色前の下地づくりをします。 下地づくりの後、人形は、「毛描き」を行ないます。着物、帯の順に塗り込み、模様を描き込み、彩色作業が進められていきます。顔料としては、泥絵具、岩絵具又は、同質の顔料を使用しています。又、加飾を行う場合は「箔張り」「盛り上げ」又は「本金みがき」などにより、飾りあげていきます。
「面相」と呼ばれるこの工程は、人形の顔、の「艶」と呼ばれる部分への着色を指します。面相筆を用いて「口紅入れ」・「目入れ」及び「まゆ毛描き」を行ないます。「面相」は、原型製作と並んで、博多人形の生命ともいえる表情をつくりあげていきます。 土ねりから、面相まで約20~60日の工程をへて、完成された博多人形。匠たちの魂がカタチとなります。あくまでも手作りであり、伝統工芸品としての技術(質)の向上に力を注いでいます。匠たちと人形は、皆様にかわいがっていただけますようにと祈るのです。